「借金7億、あるのは山だけ…」→「そうだ!ここで料理と酒を出したら最高だ」山奥の森を切り開いて"ジブリの世界"を作ったクレイジーな男の開拓記
山深いこの場所に、日本のみならず世界中から人が訪れる。美しい「日本の原風景」の世界観に魅了されて……。10月後半から11月後半にかけては紅葉が美しい(みたき園提供)
広大な山の懐に、時を忘れたように佇む一軒の料理店がある。
「ようこそおいでなさいませ」の板をかけた苔むした門をくぐって入る。柔らかな木漏れ日に包まれる。どこか懐かしさを覚える空間が視界に広がり、思わず「うわあ」と声がこぼれる。
木々に包まれた趣ある茅葺きの門。さながら日本昔話の世界への入り口のようだ(筆者撮影)
園内を自由に駆け回るニワトリたち。オーナー寺谷誠一郎さんの後について行儀よく列をなす様はまるで幼稚園の先生と子どもたちのようだった(筆者撮影)
「日本の原風景」ゆるやかな時間が流れる、山奥の料理店
その料理店の名前は「みたき園」。園内では放し飼いのニワトリが自由に走り回り、時折「コッケコッコー」と元気な声を響き渡らせている。焚き火がパチパチとはぜ、たちあがった煙は森に吸い込まれていく。心地よい風が森のなかを吹き抜ける。まるで日本昔話の一場面に迷い込んだようだ。
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