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AI企業オルツ「5年で時価総額1兆円」への道筋 デジタルクローンで世界市場を目指す

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米倉 千貴(よねくら・かずたか)/1977年生まれ。愛知大学文学部在学中から、株式会社メディアドゥに参加。2001年同社取締役に就任。2004年に独立しコンテンツプロデューサーとして活動。2006年よりグラフィックやゲーム、メディア系のサービスを展開する株式会社未来少年を設立。年商15億円の企業に成長させる。2014年全事業を売却し同年11月に株式会社オルツを創業(写真:記者撮影)
10月11日に東証グロース市場に上場したオルツ。同社は、2014年にデジタルクローン技術の研究開発を行うベンチャー企業として設立され、ベンチャーキャピタルなどから累計80億円の出資を受けてきた大型ベンチャーだ。米倉千貴社長に上場後の成長戦略を聞いた。
※本記事は「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています

5年で時価総額1兆円へ

――2014年にパーソナルAIを開発するために起業。およそ10年でIPOを果たしました。

米倉:僕がやりたいことは、人の意識をデジタル化すること、そしてデジタルクローンをつくること。この目標は創業時からまったく変わっていません。この目標達成のためには、まだ全体の2割にも至っていないと思いながら日々を積み重ねています。

IPOにはいろいろな意味がありますが、まずは僕らを最初に支えてくださったベンチャーキャピタルがエグジットできる機会をつくるということが1つ。また、オルツのような難解なことをやっているディープテック企業でも上場できるということを示すことも大切だと思っています。

――上場によって経営のスピードはギアチェンジしますか。

米倉:これから5年で時価総額1兆円に持っていきたいと思っています。日本のAIベンチャーは、世界の名だたるAI企業と比べると規模が小さすぎる。その格差は本当に大きいので、まずはその差を埋めていくようにしたい。日本のAI企業としてオルツが最初の1兆円企業になりたいと思っています。

これまでのペースのままでは、そこには至れません。かなり速度を上げていく必要があると思っています。

新たな太い幹を作っていく

――「AI GIJIROKU」をはじめとする企業向けの各種プロダクトがあります。この顧客数を増やしていくことで成長するイメージでしょうか。

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