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国内外のIoT市場に進攻、ソラコムが選んだ第3の道 玉川憲CEOが語るスイングバイIPOの意義

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「スイングバイIPO」を経てさらなる成長を目指すソラコム(写真:尾形文繁)
「IoT(モノのインターネット)」向けの機器やプラットフォームを提供しているソラコム。2014年創業の同社は2017年にKDDIの連結子会社になった後、2024年3月に東京証券取引所のグロース市場に上場した。上場にあたり、大企業の支援を受けながら上場する手法を「スイングバイIPO」と新たに名付けてアピールしたことでも話題を集めた。好調なDX需要を受け、IoTは製造業をはじめとする幅広い業界から引き合いが強く、前2024年3月期決算の売上高は前期比25.9%増の79億円、営業益は同7倍の7億円だった。

急拡大を続けるソラコムの玉川憲・代表取締役社長CEO(最高経営責任者)に、スイングバイIPOの意義や今後の事業戦略を聞いた。
※本記事は「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています

海外売上高比率が4割

――上場してから半年が経ちました。振り返ってみていかがですか。

3月末に上場し、6月には初めての株主総会を開き、多くの株主から質問をいただいた。8月には2025年3月期第1四半期決算の発表があり、(売上高で)前年同期比で30%くらいの成長をすることができた。

7月末には、上場後初となる買収案件があり、キャリオット社という車両管理のSaaS企業に過半数出資を決めた。(9月に入って)ようやく一息ついている。

――足元の株価水準については、どのように見ていますか。

公開価格が870円で、今日(9月12日)時点で1200円弱というところだ。マーケットはよくなかったが1度も870円を下回ることなく推移していることについては思った以上に評価をいただいている。

当社が特殊なのは、(IoT関連の)SIMやデバイスを販売する、そして契約を結び、毎月サブスクリプション料金が発生するSaaS系ビジネスをやっている点だ。年間成長率が高いSaaS系ビジネスは赤字の会社が多いが、当社はSaaS企業だが利益も出している。

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