次の焦点はファンドとの関係や業界再編。キオクシアはどこへ向かう。
故・成毛康雄前社長に代わっての緊急登板から丸5年、キオクシアホールディングス社長を務めてきた早坂伸夫氏。2020年に上場を目指して以降、メディアには出てこなかった同氏が胸の内を語った。
引退するつもりだった
──2020年に土壇場で延期してから、4年後の上場となりました。
これまでのプロセスが大変だったので、正直に言ってうれしかった。社員もうれしそうな顔をしていて、それを見てまたうれしくなった。これからが大変だが、1つのマイルストーンに到達することができた。
──何がいちばん大変でしたか。
私が社長をやった5年間で、いろいろなことが世の中で起こり、対応にあっぷあっぷだった。社長に就任した2020年はパンデミックで、米中の貿易摩擦もあった。厳しかった2019年から回復できると思っていたが結局、2期連続の赤字になってしまった。
2021年には在宅勤務が始まり(PCやスマートフォン需要が盛り上がって)非常に業績はよくなったがその直後、2022年からは反動で全然売れなくなった。ここは本当にいちばん苦しかった。
──2020年に急逝した成毛前社長の後任となってから、紆余曲折の5年間でした。
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