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キオクシア早坂社長が吐露した「上場に至る道程」 「苦しい時期から回復した大変なプロセス」

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次の焦点はファンドとの関係や業界再編。キオクシアはどこへ向かう。

キオクシアホールディングス社長 早坂伸夫氏
早坂伸夫(はやさか・のぶお)/キオクシアホールディングス社長。1955年生まれ。1984年東北大学大学院修了後、東芝入社。2014年にセミコンダクター&ストレージ社統括技師長。2017年東芝メモリ(現キオクシア)副社長、2020年から現職(撮影:梅谷秀司)

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故・成毛康雄前社長に代わっての緊急登板から丸5年、キオクシアホールディングス社長を務めてきた早坂伸夫氏。2020年に上場を目指して以降、メディアには出てこなかった同氏が胸の内を語った。

引退するつもりだった

──2020年に土壇場で延期してから、4年後の上場となりました。

これまでのプロセスが大変だったので、正直に言ってうれしかった。社員もうれしそうな顔をしていて、それを見てまたうれしくなった。これからが大変だが、1つのマイルストーンに到達することができた。

──何がいちばん大変でしたか。

私が社長をやった5年間で、いろいろなことが世の中で起こり、対応にあっぷあっぷだった。社長に就任した2020年はパンデミックで、米中の貿易摩擦もあった。厳しかった2019年から回復できると思っていたが結局、2期連続の赤字になってしまった。

2021年には在宅勤務が始まり(PCやスマートフォン需要が盛り上がって)非常に業績はよくなったがその直後、2022年からは反動で全然売れなくなった。ここは本当にいちばん苦しかった。

──2020年に急逝した成毛前社長の後任となってから、紆余曲折の5年間でした。

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