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【独占】ソニーに41年勤める“フィクサー”御供CSOが明かす「カドカワ・バンナム」出資の裏側、これからのアニメとコンテンツ成長戦略
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みとも・としもと/1963年生まれ。中央大学法学部を卒業後、1985年にソニー(現ソニーグループ)入社。1993年にソニー・コーポレーション・オブ・アメリカに配属後、アップルやインテルとの交渉に携わるなどグループの知的財産戦略を牽引。2013年に知財担当の業務執行役員、2023年に執行役副社長CSO。2025年4月からは代表執行役CSOとして法務、知財、渉外、クリエイティブプラットフォーム、モビリティ事業などを担当している(撮影:梅谷秀司)
今年1月にKADOKAWA、7月にバンダイナムコホールディングス(HD)と相次いで資本業務提携を実施したソニーグループ。2023年からCSO(最高戦略責任者)としてアニメ事業を含む、全社の事業戦略を統括する御供俊元氏は、ソニーで41年間ものキャリアを重ねてきた“フィクサー”的な存在だ。グループが成長領域に掲げるアニメ関連事業を、今後どう導くのか。(総論はこちら)
「プレイステーション」がかなり近い
――1985年の入社以来、ウォークマンやプレイステーションなど、ソニーの看板製品に知財戦略を通じて携わってきた御供さんから見て、アニメ事業は今どんな段階にありますか。
過去の事例と比較するなら、私の印象としてはやはり「プレイステーション(PS)」(1994年発売)がかなり近いと感じている。
当時はナムコ(現バンダイナムコ)のレーシングゲーム「リッジレーサー」があって、ああいったものをベースにPSが広がっていった。その後(2000年)に「PS2」を発売し、自社IP(知的財産)が広がってきた経緯があるが、同じようなモメンタムを感じている。
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