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養殖サーモンを世界に、オカムラ食品工業の進む道 岡村恒一社長兼CEOインタビュー

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岡村恒一(おかむら・こういち)/1961年生まれ。1987年にオカムラ食品工業に入社。1999年に代表取締役。2019年から現職(写真:尾形文繁)
青森を中心にサーモンの養殖、水産物の加工や海外での販売を行うオカムラ食品工業。同社は2005年にサーモントラウトの養殖を行うデンマーク企業を買収し、2017年には日本国内での大規模サーモン養殖を手がけるようになった。創業から52年を迎える昨年9月に上場を果たした。とくに海外では健康需要の高まりもあり、サーモンなど水産品への需要は高まってきている。

上場の狙いや今後の成長戦略について岡村恒一社長兼CEO(最高経営責任者)に話を聞いた。
※本記事は「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています

養殖事業の拡大へ、資金調達

――会社の創業は1971年。設立して50年以上経過したこのタイミングで上場した理由について教えてください。

当初は2017年頃に上場の準備を始めようと考えていた。ただ、海外などに子会社が多くあり、それぞれのステークホルダーとの調整などで時間がかかってしまった。さらにコロナウイルスの流行もあって当初の計画よりは遅くなってしまった。

上場しようと考えたきっかけは、日本でもサーモン養殖ができるというメドが立ったからだ。養殖事業を拡大していくには多くの資金がかかる。海面養殖の生け簀(す)や陸上の中間施設を拡大していくためには、銀行からの借り入れのみでは不十分だった。そこで、上場による直接金融が選択肢となった。

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