有料会員限定

魚の棲みかは工場の水槽!サーモンは陸で育てる 新進気鋭のベンチャー、FRDが立ち向かう難路

✎ 1〜 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 19 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

三井物産を辞めた若き起業家の挑戦。陸上養殖の大規模化に挑む。

サーモンの養殖プラント
木更津プラント内の水槽では約1万尾のサーモンが生産される。サーモンも他の魚と同様、人影や水温変化には敏感だ。密度管理にも気を使う(上写真:FRDジャパン、円囲み写真 撮影:大澤 誠)

特集「全解剖 日本の魚ビジネス」の他の記事を読む

日本の漁業が危ない。生産量はピークから7割減。輸入金額も増え、海外勢に買い負けている。一方、魚を獲りすぎず、資源を安定させなければ漁業の未来はない。
『週刊東洋経済』6月1日号の第1特集は「全解剖 日本の魚ビジネス」。われわれは魚をいつまで食べられるのか。
週刊東洋経済 2024年6/1号(全解剖 日本の魚ビジネス)[雑誌]
週刊東洋経済2024年6月1日号の特集は「全解剖 日本の魚ビジネス」。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。バックナンバーの常備書店はこちら。定期購読の申し込みはこちら

魚の養殖は何も海だけとは限らない。千葉県木更津市でサーモントラウトの陸上養殖を手がけるのがスタートアップ企業のFRDジャパンだ。十河哲朗・代表取締役CEOはもともと、三井物産で水産物の輸入担当だった。

和食ブームで世界的に水産物の需要が高まり、2010年代からはいい魚を仕入れようとしても、中国に買い負けするようになった。商社の担当としてジレンマを感じていた十河氏は、アワビの陸上養殖を行うFRDジャパンを13年に創業した辻洋一氏(現代表取締役COO)、水分析の専門家である小泉嘉一氏(現執行役員)と出会う。その後、自らも合流した。

三井物産、三菱商事・・・総合商社がこぞって参入

関連記事
トピックボードAD