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軍艦巻きの冷凍ウニがほぼ「チリ産」という現実 人手がかかり人件費だけで元が取れなくなった

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回転ずしにある軍艦巻きのウニはチリからほぼ輸入。海外の賃金上昇を受け、採算は厳しくなる一方だ。

皮ごと器に盛られたウニ
ウニには活ウニ(殻付き)、生鮮ウニ(むき身)、冷凍ウニがある(写真:PIXTA)

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日本の漁業が危ない。生産量はピークから7割減。輸入金額も増え、海外勢に買い負けている。一方、魚を獲りすぎず、資源を安定させなければ漁業の未来はない。
『週刊東洋経済』6月1日号の特集は「全解剖 日本の魚ビジネス」。われわれは魚をいつまで食べられるのか。
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口に入れると、濃厚な甘みと磯の香りが広がるウニ。国内ではNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のブームもあり、10年ほど前から消費量が大きく拡大し、日本人にも身近な食材となった。サーモンやエビなどの海外需要が高まる一方、海外ではウニの独特の味を理解できる人はまだ少なく、日本が最終消費地として独壇場を続けている。

ではウニの世界最大の漁獲国を知っているだろうか。チリだ。国連食糧農業機関(FAO)によると、2022年、世界のウニの漁獲量は6万3504トン。うちチリは2万6622トンと約半数を占める。日本は6900トンと1割強にすぎない。

世界の9割を日本が消費する

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