アカエイの肝を加工処理すると、高価な“海のフォアグラ”に変身。未利用魚こそ、潜在的な新商品だ。
日本の漁業が危ない。生産量はピークから7割減。輸入金額も増え、海外勢に買い負けている。一方、魚を獲りすぎず、資源を安定させなければ漁業の未来はない。
『週刊東洋経済』6月1日号の第1特集は「全解剖 日本の魚ビジネス」。われわれは魚をいつまで食べられるのか。
日本には魚介類を刺し身で食べる文化があるため、消費者の鮮度志向が非常に高く、鮮度によって魚介類の価値が決まる。
魚介類流通は高鮮度のまま全国津々浦々の店舗まで運べる日本特有のシステムだが、売れるかどうかわからない知名度の低い魚介類は、販売先を探す時間がかかるので、主要流通に乗ることはない。よって多くの種類の魚介類が産地で未利用や低利用となる。
重要な水産資源の二枚貝を食い荒らしているエイ類については、自治体によっては補助金を出して駆除している。エイ類は尾ひれに毒針があり、食用のイメージもなく、アンモニア臭がするので、エイヒレを除けば、一般のスーパーや外食で見かけることはない。
アカエイの肝は“海のフォアグラ”
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