ウナギの稚魚=シラスウナギは貴重な存在となった。採捕された3割は密漁でないと、つじつまが合わない。
日本の漁業が危ない。生産量はピークから7割減。輸入金額も増え、海外勢に買い負けている。一方、魚を獲りすぎず、資源を安定させなければ漁業の未来はない。
『週刊東洋経済』6月1日号の特集は「全解剖 日本の魚ビジネス」。われわれは魚をいつまで食べられるのか。
江戸の「4大名物食」をご存じだろうか。
屋台で気軽に楽しめる食事として、庶民の人気を集めたのが、すし、天ぷら、ウナギ、そばだったとされる。だが、現代では、“庶民の食”から懸け離れたものがある。ウナギだ。
ウナギは本当に高くなった。総務省の小売物価統計調査によると、東京都区部における1970年の「ウナギ蒲(かば)焼き(100グラム)」の平均価格は250円。
ところが、2022年の平均価格は1317円と、約50年前と比べて5倍以上に高騰している。同じ時期、総合物価指数の上昇幅は3.2倍にとどまっており、ウナギの価格は異常に高くなっているのだ。
ニホンウナギはれっきとした絶滅危惧種
なぜウナギはここまで高くなったのか。
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