有料会員限定

多様な働き方ニーズで高成長「しゅふJOB」の強み ビースタイルHDの三原邦彦社長に聞く

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
三原邦彦(みはら・くにひこ)/1970年7月生まれ。1996年インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社。2002年7月ビースタイル(現ビースタイルスマートキャリア)設立、社長就任、2020年ビースタイルホールディングスを設立し、現職(写真:梅谷秀司)
育児・看護・介護のため、あるいは自分の病気療養のため、趣味の時間を確保するため、スキルアップに向けた時間をとるためなど、働き方に条件面の制約がある人を「しゅふ」と定義して、こうした人々に特化した求人情報サイトで高成長しているのがビースタイルホールディングスだ。「しゅふ」派遣・紹介の「スマートキャリア」、求人情報サイトの「しゅふJOB」を柱に登録者数・利用企業数ともに増加している。創業は2002年2月。リーマンショックを乗り越え、コロナ禍を乗り越えて、2024年12月27日、東証グロース市場に上場した。創業当初から当社を率いている三原邦彦社長に、ビジネスモデルと成長戦略を聞いた。
※本記事は「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています

「しゅふ」に照準合わせミスマッチ解消

――創業の経緯を教えてください。

創業は2002年だ。まず時代背景についてお話しすると、男女雇用機会均等法の施行が1986年。2006年に大幅な改正が行われて性別を理由とする差別が禁止された。

そして、2016年には女性活躍推進法が施行された。このように、今でこそ環境が大きく変化しているが、2002年の創業当時は、結婚を機に女性だけ退社する「寿退社」という習慣がまだ残っていた。

2002年当時は、時短で働けるホワイトカラーの仕事がとても少なかった。そのため、結婚や出産によって、それまで築いてきたキャリアが失われてしまい、再び生かせないことが多かった。

つまり、結婚・出産後も、キャリアを継続したいというニーズは強いにもかかわらず、企業側がライフスタイルに合った職場を用意できていないミスマッチの状態になっていた。

だが、マクロでみると日本の労働人口、とくに若年労働人口は減少が続いている。代替労働力として考えられるのは、「しゅふ」、シニア、外国人、そしてロボットだ。そこで「しゅふ」にフォーカスして、ミスマッチを解消するためのサービスを始めた。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD