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タイミーが宣戦布告「3年で首位固めをやり切る」 人手不足で「企業と労働者」の序列は逆転した

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小川代表は「スポットワークビジネスは先行者利益がモノを言う、勝敗の分かれ目は”面取り合戦”」と語る。その理由とは?

7月26日に東証グロース市場に上場したタイミー。上場日の株価終値は1650円となり、時価総額1569億円と今年最大のIPO(新規株式公開)となった(撮影:尾形文繁)

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スポットワークのパイオニアである「タイミー」。2018年8月にサービスを開始して以来、「履歴書不要」「即日払い」という気軽さが人気を集めてユーザー数を伸ばしてきた。2024年4月末時点で、登録ワーカー数は770万人に上る。スポットワーク市場の競争激化をどう受け止め、対抗していくのか。小川代表に聞いた。(参考記事「スキマバイト「タイミー」が上場、27歳社長の素顔」

ユーザー数を増やすだけではダメ

━━メルカリとリクルートのスポットワーク参入を、どう見ていますか?

これまでもライバルがいなかったわけではない。パーソル子会社のシェアフルをはじめ、さまざまなサービスが入ってきている。その中でタイミーが高い成長率を維持して株式上場できたのは、人がちゃんと集まるという優位性があるから。これは簡単そうに見えて、すごく難しい。

たとえば東京で1日に100件しか募集がないところに、CM効果で100万人のユーザーが集まったら、ほとんどの人が働けなくなる。既存ワーカーが働ける在庫数があっても、新規の流入が一気に増えると浸食されてしまう。そうすると既存ワーカーの満足度が下がって離脱してしまう。バランスを保ちながらサービスを広げていくことが難しいビジネスだ。

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