小川代表は「スポットワークビジネスは先行者利益がモノを言う、勝敗の分かれ目は”面取り合戦”」と語る。その理由とは?

ユーザー数を増やすだけではダメ
━━メルカリとリクルートのスポットワーク参入を、どう見ていますか?
これまでもライバルがいなかったわけではない。パーソル子会社のシェアフルをはじめ、さまざまなサービスが入ってきている。その中でタイミーが高い成長率を維持して株式上場できたのは、人がちゃんと集まるという優位性があるから。これは簡単そうに見えて、すごく難しい。
たとえば東京で1日に100件しか募集がないところに、CM効果で100万人のユーザーが集まったら、ほとんどの人が働けなくなる。既存ワーカーが働ける在庫数があっても、新規の流入が一気に増えると浸食されてしまう。そうすると既存ワーカーの満足度が下がって離脱してしまう。バランスを保ちながらサービスを広げていくことが難しいビジネスだ。
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