週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #だから、ひとり暮らし

妻子を残して単身東京に「仕事留学」10年目の部屋 そろそろ大阪に戻る道も視野に入れつつ惑う40代

10分で読める
  • 蜂谷 智子 ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES

「中学生のときに両親が離婚してから、僕は父親と暮らしました。母親は厳しかったのですが、父親は放任主義。だから好きにやったというか、自分で考えて進路を選んできたんです。

17歳でオーストラリアに留学し、映画の専門学校で学びましたが、当時の経験はなかなかキャリアに生かせませんでした。そこで日本でIT系の専門学校に入りなおして就職。その後、IT系企業で営業職として働くなどし、現在は4社目の会社にいます」

波乱万丈の人生のなかで、大野さんはチャレンジを続けてきた。

戻る場所、進む道

次のステップのために大阪に帰ることも考えているか、そこには心配な点もあるという(撮影:梅谷秀司)

力強く道を切り開いてきた大野さんだが、実はそろそろ大阪に戻ることも考えているという。

「東京生活も10年目ですから、仕事留学というには長すぎる。東京で得たマーケティングのノウハウと人脈を生かして、大阪でも同様の仕事はできるのかなと」

大阪で同じ仕事を展開するなら、10年ぶりに家族と一緒に暮らすことにもなる。それに関しては、心配ごともあるそうだ。

「東京に出てくるときに小学生だった長女はもう高校生ですし、幼児だった長男は中学生になりました。昔は僕も頻繁に大阪に帰っていたのですが、今は2カ月に一度ぐらいしか帰らないので、大阪では妻を中心に家庭がまわっている状態です。

その家に僕が戻ると仮定して、特に娘との関係には苦慮していますね。僕は姉や妹が居るわけでもないし、成長期の女性と、家族として関係を構築するスキルに乏しいんですよ」

家族との距離感は難しい。一緒に暮らしている家族であっても、価値観の違う者同士がようやくバランスを保っていたりするものだ。別々に住み、それぞれのペースができてしまってから同居するには、いちからバランスを取りなおす苦労があるだろう。

「妻に電話でいろいろと相談しています。その点のみならず、家庭については妻にフォローしてもらう部分が大きく、頭があがりません……」

次ページが続きます

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象