日本では、ひとりで暮らす人が増加している。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、約10年後には日本の平均世帯数が2人以下になるという。
多数派になりつつある「ひとり暮らし」だが、事情はさまざまだ。ずっとひとり暮らしの人もいれば、これから他者と暮らす人、また他者と暮らしていたがひとりになった人もいるだろう。本連載では「ひとり暮らし」をする人をその自宅でインタビューし、暮らしぶりや心のうちをひもといていく。
東京で別荘暮らし?天然木の一軒家
東京で訪問看護や飲食関連の企業を経営する糟谷明範さんは、京王線沿線の多摩エリアにある一軒家で、ひとり暮らしをしている。駅から10分ほどの場所、住宅地のなかにある洗練されたログハウスが糟谷さんの自宅だ。
家に入ると漂う新鮮な木の香り。モノが少ないリビングの一角には、薪ストーブが置かれている。周囲からの視線を遮る庭木の配置が絶秒だ。吹き抜けの空間を通して木漏れ日が屋内に降り注ぐ。
先ほどまで都会の喧噪の中にいたことを遠くに感じる。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら