夏でも人気の編み物、「モバ編み」「編み会」…広がる“編み物の輪”。注目の編み物作家・もちだあかりさんが語る「新しい編み物のかたち」

カフェや公園でも!「モバ編み」という自由
かつて編み物といえば、“家でひとりで静かに楽しむ趣味”というイメージがありました。けれども最近は、もっと自由に、もっと軽やかに編み物を楽しむ人が増えてきていると感じています。
その広がりを象徴するのが、「モバ編み」という言葉です。「モバイル」+「編み物」を組み合わせた造語で、すき間時間を使って、どこでも編み物を楽しむライフスタイルを指します。
電車やバスでの移動中、カフェでの待ち時間、昼休み、公園でのリラックスタイムなど、自分の好きな場所で編み物を楽しむこと全般が「モバ編み」。
もともと日常的に道具を持ち歩いていた方もいたかもしれませんが、SNSの普及とともに「#モバ編み」「#編み物ピクニック」といったハッシュタグが生まれ、若い世代を中心に広がっています。
春には公園で、夏は冷房の効いたカフェで、秋には風が気持ちいいベランダやテラスで……。季節や気分に合わせて編む場所を変えるのもモバ編みの楽しさのひとつです。
なかでも印象的なのは、「今週の進み具合」など、完成品だけでなく“編んでいる途中の様子”がSNSでシェアされていること。
リズミカルに動く針、少しずつ形になっていく編地……。そのひとつひとつのプロセスが心地よく、見ているだけでも癒やされます。「編みかけでも大丈夫」というおおらかさも、共感を集めている理由かもしれません。
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