夏でも人気の編み物、「モバ編み」「編み会」…広がる“編み物の輪”。注目の編み物作家・もちだあかりさんが語る「新しい編み物のかたち」

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先生と生徒という関係ではなく、同じ趣味をもつ“仲間”として過ごす時間。そんなフラットなコミュニティこそ、今多くの人が求めている居場所なのかもしれません。

渋谷で見つけた編み物がもっと好きになるお店

「誰かと編む場」が気になっていたころ、ずっと行ってみたいと思っていた場所がありました。それが、東京都渋谷区円山町にある「AMIMONO SPIN(アミモノスピン)」。ここはもう、編み物好きにはたまらない夢のような空間で、とにかくすべてがかわいいんです! 

お店に入るとまず目に飛び込んでくるのは、壁一面にずらりと並んだカラフルな毛糸たち。すぐそばには、実際にそれらの糸で編まれた作品見本もたくさん展示されていて、どれも本当に素敵です。

毛糸の質感や色合いを眺めているだけで、「次は何を編もうかな?」と、自然とインスピレーションが湧いてきます。

さらにうれしいのは、店内に併設されたカフェスペース。ドリンクを片手に、その場でゆっくり編み物ができます。

渋谷周辺にはおしゃれな毛糸屋さんも多いので、いくつかショップを巡ったあと、「AMIMONO SPIN」でほっとひと息つきながら編み物を楽しむ――そんな一日の過ごし方は、編み物好きには理想そのものです。

お店を開いたのは、編み物好きの店主・毒島(ぶすじま)あすかさん。「困ったとき、気軽に相談できる場所があったら」という思いから、2020年にこのお店をオープンしたそうです。

店主の毒島あすかさん
「最近は、編み物初心者という若い世代の方の利用がすごく増えています」と、AMIMONO SPIN(https://www.instagram.com/amimono_spin/)店主の毒島あすかさん(写真:KADOKAWA提供)

「レッスンやワークショップに参加される方、貸し切りで編み会を開かれる方、ふらっと立ち寄って編みかけの作品を広げる方、毛糸を見に来てついでにカフェでひと息つく方……。

皆さん、本当にさまざまな過ごし方をされています。“今日はちょっとだけ編みたいな”でも、もちろん大歓迎です。分からないところがあれば、まわりの方に聞いたり、スタッフと一緒に考えたり。逆に、お客さまのほうが詳しくて、私たちが教わることもあるんですよ」と、毒島さんはにこやかに話してくれました。

店内では、季節の糸を使ったワークショップやテーマに沿った作品づくりなど、不定期でイベントも開催。初心者でも気軽に参加できる雰囲気があり、初めて訪れた人同士でも自然と会話が生まれ、気づけばコミュニティの一員になっている……そんな場所です。

店内の様子
AMIMONO SPINではフリーレッスンも受けられる(写真:KADOKAWA提供)
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