劇場版「鬼滅の刃」最新作が北米で歴史的ヒット!「ミュウツーの逆襲」超え、日本アニメ映画の《北米歴代最高興収》を更新。熱狂の背景を解説

興収340億円を突破し、国内の歴代興収記録で2位まで浮上した『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。海外でも次々と上映が開始され、各地で大きな反響を生んでいます。
9月12日に上映を開始した北米では、『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(1999年現地公開)を超え、「日本アニメ映画の北米でのオープニング+歴代最高興収」を更新しました。
こうした盛り上がりの要因として、『鬼滅の刃』の人気の高さや、『無限城編』が現地ファンの期待値を上回る作品であったことは疑いようがありません。しかし、今回の北米での記録更新には、それらに加えて“現地における日本アニメ映画の興行規模の変化”も大きく関わっているようです。
北米の興行規模は桁違い!4000館以上での上映も
そもそも日本と北米では、アニメ映画の興行規模はどれほど異なるのでしょうか。
本作『無限城編 第一章』の日本での公開初日劇場数は、全452館(IMAX59館含む)でした。アニメ映画に限らず、日本ではおよそ300館以上であれば、全国規模で公開のメジャータイトルとされるイメージです。
一方の北米では、2020年に公開された『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』が、“わずか1231館”の上映で公開初日トップの興収を記録したことが報じられています。北米では、日本最大級の興行規模のおよそ3倍のシアター数でも、それほど多くはないとされているのです。
それもそのはず、北米では日本でいうメジャータイトル規模の作品では、実に4000館以上もの規模で上映が行われているのです(最近のタイトルでは『マインクラフト/ザ・ムービー』や『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』など)。
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