「今の日本には贅沢品」「中国に利益がいくだけ」「かわいい動物はいっぱいいる」 パンダ返還で盛り上がる《パンダ不要論》が意外と"ド正論"のワケ

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パンダ
動物界のアイドル・パンダを取り巻く状況が一変しています(写真:digi009/PIXTA)

この1週間、ネット上で最もさまざまな声が飛び交っているのは「パンダ」の話題で間違いないでしょう。

きっかけは「来年1月下旬に上野動物園のレイレイとシャオシャオが中国に返還されることが決定した」というニュース。

発表後、初の観覧日となった12月16日は早朝6時台の来園者もいるなど約1600人が不忍池にまで続く行列を作り、「最大4時間の待ち時間」という混雑ぶりが報じられました。

さらに12月23日以降の観覧予約が始まると、「つながらない」「完売した」「もう会えないのか」などの悲痛なコメントが続出。

中国野生動物保護協会との協定による返還期限は来年2月20日でしたが、約1カ月も前倒しされたうえに、メディアが「初来日から53年ぶりに国内不在となる」などと大きく報じたこともあって、近年にない盛り上がりが見られます。

「パンダ不要論者」の冷静な視点

しかし、近年にない盛り上がりどころか、見たことのないほど高まっているのがネット上の“パンダ不要論”。ネット記事のコメント欄は返還に肯定的な声であふれ、Xには「#パンダいらない」のハッシュタグをつけたつぶやきが次々にアップされています。

なぜこれほどパンダ観覧に殺到する人々と、強烈な不要論を書き込む人々に二分されるのか。単に日中関係の悪化にとどまらない温度差の背景を推察していきます。

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