14年前、運命の出会い
上野で打ち合わせの後、次の仕事までにぽっかりとできた空き時間。男性は上野公園を散歩しようと思い立った。
ブラブラ歩いていると、動物園の入り口が見えてきた。ちょうど中国からジャイアントパンダのリーリーとシンシンがやってきたばかりで、歓迎ムードにわいていた時期。博物館や美術館にはよく行くが、動物園はしばらくご無沙汰だ。
(有名なパンダでも見てみようか)
通常入園料は600円、年間パスポートは2400円だった。
(年パスってこんなに安いんだ。4回来れば元は取れるから年パスを買っちゃおう)
座って笹を食べるかわいいパンダを想像しながら、男性はパンダ舎へ。
しかし、その目に飛び込んできたのは──「お尻」だった。
パンダが、観客側にお尻をデーンと向けて寝ている。
まるででっかい“桃”が置いてあるみたいだ、と男性は思った。
気づいたら、常に携行している一眼レフカメラでパンダを連写。並び直して、4回も見てしまった。
(なんて自由でおもしろい生き物なんだろう……!)


















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