マニアが撮った"桃尻"。パンダ返還で悲痛かと思いきや「何も変わらない」 歴14年の会社員が達した境地

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男性はパンダに一目惚れ。翌日から上野動物園に通ってパンダを撮影し続けることになる。

「パンダを見ているから仕事が遅い」と言われたくない

パンダに惚れ込んだ男性は、さいたま市在住の会社員、高氏貴博(たかうじ・たかひろ)さん。2011年8月14日、上野動物園にふらりと立ち寄り、突然の「パンダ愛」が始まった。

「たぶん、普通に笹を食べていたら『かわいかったな』で終わっていたと思います。でも、そうじゃなかった。今度はどんな姿が見られるかなと思うと、つい出勤前に寄ってしまうんです」(高氏さん。以下、同)

カラスが遊びに来ても嫌がらないリーリー(オス)。リーリーはシャオシャオとレイレイのお父さん。2014年4月9日撮影(写真:高氏さん提供)
巣作りのため、カラスが毛をむしりに来ても嫌がらないリーリー(オス)。リーリーはシャオシャオとレイレイのお父さん。2014年4月9日撮影(写真:高氏さん提供)

気づいたら1カ月間、毎日上野のパンダに会いに行っていた。日記がわりに更新していたアメーバブログの内容もパンダだらけになった。

「それで、もうパンダだけにしよう、と思って、『毎日パンダ』をつくりました」

高氏さんは会社員、職種はウェブデザイナーだ。フレックス制で、オフィスへの出勤は週1回ほど。平日は午前中に動物園に行って2〜3時間パンダを撮影し、終わったら喫茶店でリモートワークをして帰宅するのが日課となっている。

高氏さんはもともと、朝なかなか起きられないタイプだった。仕事のとりかかりが遅く、残業もしょっちゅうだったという。

しかし、自宅からドア・ツー・ドアで1時間かかる上野動物園に毎朝行くようになり、朝起きるのが苦でなくなった。早朝にひと仕事をすることもある。混雑時は2時間ぐらい並ぶこともあり、その間にも、ひと仕事。急ぎの仕事が入れば、動物園のベンチでパソコンを開く。

「パンダのせいで仕事が遅いと言われたくないですから、ダラダラせず、メリハリを付けて仕事をするようになりました。特にパンダ舎の列に並んでいるときは、集中力が上がって仕事がはかどるんですよ。『パンダという締め切り』があるおかげです」

高氏貴博さん(写真:高氏さん提供)
高氏貴博さん(写真:高氏さん提供)
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