有料会員限定

〈インタビュー〉東京ディズニーリゾートの「入園者数を増やす」方策と「チケット料金値上げ」の考えをオリエンタルランド高橋社長に聞いた

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
オリエンタルラン高橋渉社長
「会社の成長は当然必要」と語るオリエンタルランドの高橋渉社長(撮影:今井康一)

特集「オリエンタルランド 売上高1兆円の現実味」の他の記事を読む

「2035長期経営戦略」で「2035年度に売上高を1兆円以上にする」という目標を掲げたオリエンタルランド。同戦略の策定を経営戦略本部長だったときに進めたのが高橋渉社長兼COO(最高執行責任者)だ。
今年4月に社長となった高橋氏に、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーの運営方針、さらには2028年度の就航を目指す「ディズニークルーズ」の構想について聞いた。

――今年4月に「2035年度に売上高1兆円以上」を目標とする長期経営戦略を発表しました。長期戦略策定の意図を教えてください。

これまでのテーマパークとホテル事業に、「ディズニークルーズ」が今後入ってくる。そのため資源配分をしっかり行う必要性が前提としてあった。テーマパークのアトラクションやエンターテインメントは10年タームで考えないといけない性質のものだ。

加えて、会社の成長は当然必要であり、社内外に明示した。社内においても成長の目標が曖昧であれば到達しない。

夏場の入園者数を上げていく

――今2025年度の売上高は6933億円の計画です。1兆円以上に向けて、どう売り上げを伸ばす考えですか。

テーマパークのキャパシティを大きくするのはなかなか難しいが、少しずつ増やしていかないといけない。今はアテンダンス(入園者)の上限を設定している。ただ、上限に到達しない日もあるため、そういう日を到達できるようにして入園者数を増やしていく。

入園者数を増やすと言うとよく勘違いされるが、全体を上げていくわけではない。10~12月はハロウィーンとクリスマスで集客できている。それ以外ではとくに夏が非常に厳しい状況にあるため、この辺を今よりも上げていく。加えて、来られた方にいろいろなものを提供し、お金を落としていただく。

6つのディズニーホテルは今、平均稼働率が95%ぐらいあり、泊まりたい方が泊まれない状況だ。需要はまだあると見ており、増設していこうと考えている。クルーズはまず1隻の導入が決まっており、様子を見たうえで、もう1隻可能であれば造っていく。

次ページクルーズの具体的なイメージは
関連記事
トピックボードAD