〈インタビュー〉東京ディズニーリゾートの「入園者数を増やす」方策と「チケット料金値上げ」の考えをオリエンタルランド高橋社長に聞いた

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――今年4月に「2035年度に売上高1兆円以上」を目標とする長期経営戦略を発表しました。長期戦略策定の意図を教えてください。
これまでのテーマパークとホテル事業に、「ディズニークルーズ」が今後入ってくる。そのため資源配分をしっかり行う必要性が前提としてあった。テーマパークのアトラクションやエンターテインメントは10年タームで考えないといけない性質のものだ。
加えて、会社の成長は当然必要であり、社内外に明示した。社内においても成長の目標が曖昧であれば到達しない。
夏場の入園者数を上げていく
――今2025年度の売上高は6933億円の計画です。1兆円以上に向けて、どう売り上げを伸ばす考えですか。
テーマパークのキャパシティを大きくするのはなかなか難しいが、少しずつ増やしていかないといけない。今はアテンダンス(入園者)の上限を設定している。ただ、上限に到達しない日もあるため、そういう日を到達できるようにして入園者数を増やしていく。
入園者数を増やすと言うとよく勘違いされるが、全体を上げていくわけではない。10~12月はハロウィーンとクリスマスで集客できている。それ以外ではとくに夏が非常に厳しい状況にあるため、この辺を今よりも上げていく。加えて、来られた方にいろいろなものを提供し、お金を落としていただく。
6つのディズニーホテルは今、平均稼働率が95%ぐらいあり、泊まりたい方が泊まれない状況だ。需要はまだあると見ており、増設していこうと考えている。クルーズはまず1隻の導入が決まっており、様子を見たうえで、もう1隻可能であれば造っていく。
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