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最新版「本当に強い大学ランキング」の財務力が強いトップ50。入学定員倍率や経常利益率で評価、1位千葉工大

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千葉工業大学
財務力トップは志願者数が日本最大の千葉工業大学(写真:ドミニオンズ / PIXTA)
18歳人口が急減する日本。オンラインなど多様な学びが広がる中、日本の大学は今後どう変わっていくのか? そして、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『週刊東洋経済』では毎年、臨時増刊『本当に強い大学』を刊行し、最新の大学の現状や課題をまとめている(2025年版の購入はこちら)。
ここでは、その誌面で作成・利用するデータ等を活用し、各種ランキングを作成している。今回は、「本当に強い大学ランキング」の財務力版だ。

「本当に強い大学ランキング」は、比較可能な定量データを用いて、受験偏差値では測れない大学の実力を算出するランキングだ(全国のトップ300大学のランキングはこちら)。

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2006年から、指標や対象大学数に若干の変更はあるものの、ほぼ同じ方式で毎年ランキングを発表している。

対象は、800大学以上に上る日本の大学のうち、本誌が今年3月に実施したアンケートに回答し、かつ2023年度の財務諸表が入手できた大学。

比較が難しい株式会社立大学や文部科学省管轄外法人、大学院大学、専門職大学などは対象外としている。結果、国公私立合わせて562大学がランキングの対象になっている。

ランキングで重視しているのは大学の4つの力。1つ目は、学生に付加価値を与える「教育・研究力」、2つ目は、教育力のわかりやすい成果である「就職力」、3つ目はそうしたアウトプットの基盤となる「財務力」で、4つ目はグローバル時代への対応力を見る「国際力」である。

大学の4つの力を評価

この4つの力を表す定量データを3〜4選び、計13の指標で評価した。各指標の数値は偏差値にしてポイント化し、平均偏差値を総合ポイントとしている。

今回は、この4つのうち「財務力」に焦点を当て、上位50校の「本当に強い大学」を紹介していく。

財務力の指標は「(総志願者数)入学定員倍率」「経常利益率」「自己努力収入比率」「自己資本比率」で、いずれも数値が高いほど高ポイントになる。

「(総志願者数)入学定員倍率」は一般入試に加え、総合型選抜入試や学校推薦型選抜入試を含めて算出した。総志願者数が入学定員を大きく上回る人気大学は、定員割れのリスクが小さく、受験料収入の貢献もあるため、財務力の充実につながる。

「経常利益率」は、経常的な収益の状況を見る指標で、収入に占める経常利益または経常収支差額の割合だ。

「自己努力収入比率」は寄付金や受託研究収益など大学の自助努力で得られた資金の比率。「自己資本比率」(表中では省略)は経営の安定性を示す。

財務データを基に算出するこれらの指標は、国公立と私立で異なる計算式を用いてポイントを算出している。

ランキングでは、総合ポイントのほか、総合順位も記載している。各指標の出所や計算方法については、記事末尾に記載しているので参考にしていただきたい。

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