
(写真:山田さん提供)
23人に1人――。
妻との間に第1子が生まれた男性のうち、45歳以上の男性の割合だ。まだまだ多数派ではないが、20年前の「67人に1人」に比べ、格段に増えている。(厚生労働省「人口動態統計」2003年、2023年報を基に筆者集計)。
アラフィフからの子育て、と聞くと「経済面、体力面ともに大変そう」とネガティブに捉える人も少なくない。しかし、当の本人たちはどのように感じているのか。
本連載では、45歳以上でパパになった男性に、リアルな子育てライフを聞く。
第9回は、現在3人のお子さんの子育てに奮闘する山田さん(仮名・53歳)にお話を聞いた。
(本記事は後編です。前編:『「娘と妻が同世代」「遠距離恋愛で毎日LINE」”バツイチのバンドマン”が22歳差の妻と再婚→53歳で”3児の父”になるまで』)
3年で15キロ体重は増加
山田さんが50歳を迎えた2022年、新居の竣工に80歳まで続く住宅ローンの返済開始、次男の誕生、家業の法人化、本業の会社経営の低迷といった生活の変化が重なった。
元来パワフルな山田さんだが、この時ばかりは精神のバランスを崩してしまった。
「着るものなんてどうでもいいし、散髪も行きたいと思えなくて。自分のことを構うことができなくなった結果、この3年で15キロくらい太ってしまいました。
元々は好きなことが明確なタイプ。そういうものに出会うと一気にテンションも上がり、そこに向かって走り続けられる人間でした。でも、毎月山のように届く請求書とその支払いに追われる日々で、みるみるうちに元気がなくなっていったんです。
その様子を側で見ていた妻は、当時生まれたばかりの2人目と、3歳の長男もいる中で本当に大変だったと思います」
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