映画《宝島》主演・妻夫木聡が朝ドラなどで"超多忙"なのに「全国キャラバン」行った深い理由。「ウォーターボーイズ」「涙そうそう」の経験が背景に

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宝島
妻夫木聡が主演した映画『宝島』。アメリカ統治下の戦後沖縄を描いた本作の「全国キャラバン」に着目し、妻夫木聡の思いに迫る©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会
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作家・真藤順丈の第160回直木賞受賞作を妻夫木聡主演で映画化した『宝島』が全国公開中だ。

アメリカ統治下の戦後沖縄を徹底的な調査をもとに再現した画面、装飾品や劇中の車など徹底的に“本物”にこだわった美術、延べ5000人のエキストラが参加した熱気あふれるシーンの数々、役者陣の熱演がもたらす圧倒的な没入感など、多くの見どころがある。

総製作費は25億円、上映時間は3時間超えというチャレンジングな企画でもあるため、メディアなどで賛否の声が上がっている。ただ、公開されても話題にのりきれない映画もある中、そうした賛否の声が出ること自体、本作が注目の作品であることの証左であるとも言えそうだ。

主演・妻夫木聡が“全国29カ所”を異例の行脚

主人公グスクを演じた俳優・妻夫木聡の本作への思い入れはひときわ強かった。宣伝アンバサダーを務めた彼は、6月7日の沖縄を皮切りに、9月20日現在で全国29カ所をめぐる全国キャラバンを決行。

東京中心で完結しがちな映画の宣伝活動とは真逆の、どこか泥臭さを感じさせる宣伝活動に興味を持ち、筆者もこの全国キャラバンの行方を追っていた。1日で2~3都市を移動する日もあれば、日替わりで福岡から北海道へと移動することもあり、なかなかにハードなスケジュールだと感じるときもあった。

だがそれも、ひとつでも多くの都市をまわり、人々に会って伝えたいという彼の思いの強さゆえのことなのだろう。8月27日に横浜ブルク13で行われたキャラバンでは、横浜育ちであるにもかかわらず、「横浜の映画館で舞台あいさつをするのはおそらくはじめて」だと告白していたのが印象的だった。

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