映画《宝島》主演・妻夫木聡が朝ドラなどで"超多忙"なのに「全国キャラバン」行った深い理由。「ウォーターボーイズ」「涙そうそう」の経験が背景に

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通常の映画宣伝においては、俳優がここまで地方都市の宣伝活動に従事するということは非常にめずらしいことだ。それは俳優のスケジュールの問題もあるだろうし、予算的な問題もあるだろう。

全国キャラバンが行われているときの妻夫木は、NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」への出演、そして10月期スタートのTBSテレビ日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の放送も間近という超多忙な時期だった。それにもかかわらず、全国キャラバンが行われる週末のスケジュールは『宝島』のためにしっかりと空けると宣言。

6月から8月中旬あたりまでは、ほぼ毎週のように週末は全国をまわり、これはあくまでも概算による推定だが、走行距離は延べで1万5000キロメートル以上を移動し続けた。

妻夫木聡
出口に向かう観客ひとりひとりと握手をし、名刺を手渡す。T・ジョイ博多でのひとコマ©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

各会場で熱量の高い感想が寄せられた

全国キャラバンは、基本的には全国の映画館をめぐり、映画を観たばかりの観客と語り合うという形だった(その途中では学校やメディアの番組収録などに訪れることもあった)。

流れとしては、映画上映後に10分から15分ほどの休憩を実施。その間、スクリーンには投稿フォームにアクセスできるQRコードが映し出され、それを使って観客が感想や質問を投稿する。

そしてその後、妻夫木と監督(日によっては広瀬すず、窪田正孝ら追加ゲストが来ることも)が登壇し、そこで投稿された感想や質問について語り合う。たった10分や15分の休憩時間の間で書き上げたものとは思えないほどに、各会場では熱量の高い感想が続々と寄せられていた。

妻夫木聡
若い世代にも映画を伝えるため、映画館だけでなく、学校もまわった。こちらは広島県・崇徳高等学校新聞部との交流でのひとコマ©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会
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