「最高のゴジラ」アメリカも認めた歴史的作品に 来年4月北米公開のハリウッド版にプレッシャー

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ゴジラ-1.0 	山崎貴 	 神木隆之介 浜辺美波
「ゴジラ-1.0」の完成報告記者会見。(左から)山崎貴監督、俳優の神木隆之介さん、浜辺美波さん、東宝取締役専務執行役員の市川南氏(写真:時事)

アメリカで現地時間1日に公開された『ゴジラ-1.0』が、センセーションを起こしている。英語のタイトルは『Godzilla Minus One』。初日3日の売り上げは1100万ドルで、ランキング3位。

スクリーン数は2300で、首位を獲得したビヨンセのコンサート映画『Renaissance: A Film by Beyonce』(2500)、2位の『ハンガー・ゲーム0』(3700)、4位の『ウィッシュ』(3900)、5位の『ナポレオン』(3500)に比べて少ない。字幕付き映画であることも考慮すれば、大健闘だ。実際、外国語映画として、北米で今年最大のオープニング成績となった。

2023年で最高の映画のひとつ

見た人の評価も、非常に良い。Rottentomatoes.comを見ると、批評家の97%、観客の98%が褒めている。ゴジラに詳しい人ほど満足度が高いようで、過去のゴジラ映画についても批評を書いてきた「Forbes」のマーク・ヒューズの記事の見出しは、「2023年で最高の映画のひとつ」だ。

記事の冒頭で、ヒューズは、「これまでに日本とハリウッドで作られてきたゴジラの映画は、興行面で大ヒットもあればぱっとしなかったものもあり、質においても傑作、まあまあ、駄作までいろいろあった」と振り返る。

「そんな中、ひとつ間違えばバカらしいB映画になる可能性もあったのに、社会的、歴史的テーマを見事に織り込んだ1954年のオリジナルはマスターピースだ」と絶賛。

「最近のものは派手な特殊効果を使っているもののオリジナルが与えたインパクトをもたらすものはないと思っていたところへ、ようやく出てきてくれた」と、ヒューズは喜びを表現する。

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