「最高のゴジラ」アメリカも認めた歴史的作品に 来年4月北米公開のハリウッド版にプレッシャー

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「『ゴジラ-1.0』はオリジナルと『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に似たストーリー構築とテーマを持つが、それらの要素をよりレベルアップされた形で持ち込まれ、独自のものになっている」と、ヒューズ。

「山崎貴による脚本はリアル、かつ繊細な人間たちが描かれたすばらしいもので、ビジュアルも、もっとお金が投じられたハリウッドのバージョンよりも優れている」と述べる。

「『ゴジラ-1.0』はこれまでで最高のゴジラ映画。怪獣シネマにおけるマスターピースだ。この意見に反対するファンやシネフィルは多いだろう(実際、山崎監督もそこまでだとは認めないかもしれない)。私はオリジナルを侮辱するわけではない。山崎監督はあのすばらしい映画をベースにしたのだから。だが、彼はそこに、今振り返るからこその視点、歴史的な意義、これからの世代に何を意味するのかを加えたのだ」とも、彼は書いた。

これまでで最も感情的に複雑なゴジラ映画

また、映画批評家、業界コラムニストのデビッド・ポーランドも、影響力を持つ自身のニュースレター「The Hot Button」でこの映画をしっかりと取り上げている。ヒューズ同様、ゴジラの映画はいろいろで、見てみるまでどんなものに当たるかわからないと前置きしたうえで、「『ゴジラ-1.0』はこれまでで最も感情的に複雑なゴジラ映画だ」と述べた。

「これはゴジラについての映画ではない。戦争を生き延びた日本人についての映画だ。彼らは屈辱と罪悪感を覚えている。敗戦の傷から立ち直ろうとしている彼らは、ゴジラの登場により、自分たちが受けた傷の意味合いを考え直すことになるのだ」とポーランド。

だが、ファンが求めるゴジラのシーンもちゃんとあるだけでなく、それらのシーンは最高だとも褒める。「ゴジラの肉体的な動きがここまでリアリスティックなゴジラ映画は見たことがない。ひどいCGやミニチュアを使ったせいで気が散るなどということは一度もなかった」。

そんなポーランドは「これは本当に良い映画だ。映画のほとんどで、日本人に思い入れをするから悲しいけれども」というポーランドは、この試写に連れていけなかった13歳の息子がどんな反応をするのかを見るために、劇場にまた見に行くつもりだとも書く。

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