
ゴミに埋もれた子ども部屋の壁には、一面に子どもたちの落書きがあった(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
東洋経済オンラインで連載されたワダユウキ氏の漫画『ゴミ屋敷 孤独な部屋の住人たち』。シングルマザーの家庭が暮らすゴミ屋敷や、ゴミの中で遂げた孤独死など、目を背けたくなるようなテーマを扱っているが、これらは実話だ。
同社の代表である二見文直氏は、現場で何を想いながら片付けをしているのか。漫画『「ゴミ屋敷に住む母と子」その理解されづらい実情』の裏側をお送りする。
漫画はこちらから無料でお読みいただけます。
ハエの卵がこびりついた部屋で暮らす子ども
漫画のエピソードのもととなったシングルマザーと小学生の子ども2人が暮らす現場は、関西地方のとあるマンションの3階にあった。家の中は「こんな環境で子どもが生活していたのか」とショックを受けざるをえない状況だった。

子どもの勉強机の上では食べかけの惣菜が腐りかけ、床にはゴミが積み上がる(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
「リビングには、食べ物の容器や食べカスなど生ゴミが散乱していました。そのゴミを掻き分けないことには食卓も使えないほどです。実際、ゴミを撤去するために掻き分けてみると、ハエの卵がこびりついていました」(二見氏、以下同)
だが、生ゴミだらけだったのはリビングだけではなかった。
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