
食事はカビの生えたテーブルの上
玄関をあがると、右手に2つの和室が並んでいる。この2つの和室はリビングとして使われていたようで、不登校になってしまった子どもたちは一日中この場所で過ごしていた。床や押し入れの中にはゴミが散乱しているので、2人が使えるのは実質、和室の真ん中に置いてあるテーブルだけだった。

ゴミ袋の中身は弁当や総菜の容器が多かった。袋に入れてまとめはするものの、なかなか捨てるまでは至らなかった。テーブルで食事をしていたようだが、その周りにも上にもゴミが置かれたままだ。そのせいで上面はカビで黒ずんでいる。
奥にある和室は母親の生活スペースになっていた。化粧品など身の回りのモノが置かれ、母親の生活はこの部屋で完結していた様子だ。仕事が終わって家に帰ると、疲れ切って自室に閉じこもってしまう。というのも、母親は仕事で悩みを抱えていたからだ。
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