日中摩擦、金利上昇、そして衆議院選挙の可能性と、国内外で波乱要素が多い2026年。株式相場はどうなるだろうか。
相場格言では、午(うま)年の26年は「午尻下がり」で後半にかけ下落を暗示。26年は60年に一度の「丙午(ひのえうま)」で、前回1966年は4月高値で12月安値とまさに尻下がり相場だった。
大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストは「衆院選があれば、26年夏までに日経平均株価は6万8000円まで上昇する可能性も。一方、選挙がなければ春で息切れする懸念がある」と、やはり“尻下がり”を予測する。年半ばでの利益確定も意識しながらの物色がよさそうだ。
3月決算企業の今期(26年3月期)も残すところ3カ月強。業績の着地も気になるが、株式市場の関心はすでに来27年3月期に移っている。
来期は成長ペース拡大
12月17日発売の『会社四季報』26年1集新春号は、2〜3月期企業の第2四半期(上期)決算を網羅。下期とともに来期についても、全上場企業の業績・配当を独自に予想している。
今期の予想営業利益は、金融を除く全産業ベースで2.9%増益と、前号(25年4集秋号)より改善している。来期は同6.3%の増益で、成長ペースが拡大する見通し。
そこで、来期予想を軸に株式ランキングを作成してみた。新NISA(少額投資非課税制度)も3年目に入る。個人投資家の裾野が広がる「26年相場」でのお宝銘柄発掘に役立ててほしい。
まず、来期も高成長を続ける「増益銘柄」から見てみよう。来期予想の営業利益が今期と比べて大きく増える企業群で、本記事では「増益幅(金額)」と「増益率」のランキングを掲載した。



















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