3月18日に発売となった『会社四季報』2024年2集(春号)の各上場企業の業績記事では、「続伸」や「上向く」「最高益」など好調ぶりを示す見出しが多かった。上場企業の大半を占める3月期決算企業の場合、見出しは新年度(2025年3月期)予想についてのもので、今後の見通しの明るさを示しているといえる。
『会社四季報』では毎号、複数のランキング企画を用意している。今回の春号では、巻頭で「四季報予想が会社計画より強気の乖離率ランキング」や「前号からの増額率の大きい企業ランキング」などとともに、「来期増益率ランキング」を掲載している。
2023年度の業績が冴えなかった半導体関連株が年初から急騰していることからもわかるように、株式市場の関心は新年度業績に移っている。春号掲載の「来期増益率ランキング」では、今期が2桁以上の減益や今期の予想営業利益が10億円未満、低ROE(自己資本利益率)の企業を除く形で、来期の営業増益率を高い順にランキングした。
来期に利益を2倍以上増やす企業
本記事では、さらに「来期営業利益が50億円以上」に条件を引き上げたランキングのトップ50社を紹介する。
1位は、調剤薬局のクオールホールディングス(3034)。今2024年3月期は調剤が想定ほど伸びなかったが、来2025年3月期は新店が寄与して処方箋枚数が増加。薬剤師派遣が堅調なうえ、買収した第一三共エスファの上乗せもあり、大幅な増収増益が見込まれる。
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