個人資産800億円超、清原達郎氏の「四季報」活用法 「あまり意識されてないであろう使い方」を紹介
(※清原氏の過去の咽頭がん手術の影響により、文面のやりとりによる取材を行いました)
『会社四季報』は人生の伴侶
私が野村證券に入社したのは1981年のことで、今から43年前です。『会社四季報』はその当時からずっと使い続けています。まさに私にとっては「人生の伴侶」ですよ。
妻には怒られてしまうかもしれませんが、実際、妻と過ごした年月よりも長いのですから。もし私が捕まって牢屋に入れられたとして、「何か本を1冊持っていっていい」と言われれば、間違いなく『会社四季報』を選ぶでしょうね。
現在は紙版の『会社四季報』に加えて、オンライン版の「会社四季報オンライン」もありますね。私はいずれも使っています。目が悪く、小さい字がなかなか読めないため、紙版はワイド版ですが。紙とオンラインの使い分けとしては、個別銘柄をピンポイントに1社1社調べるのであれば、オンライン版を使っています。
書籍で詳しく説明していますが、流動資産や投資有価証券から負債を引いたネットキャッシュは、『会社四季報』などではわかりません。そのため、会社ホームページから決算短信で調べるほかないのです。その点、オンライン版は各銘柄のホームページにすぐに飛べるようになっているので便利ですね。
ただ、やはり紙版のほうがいいこともたくさんあります。私が昭和世代なこともあるかもしれませんが、『会社四季報』をすべて、あるいは特定のセクターすべての銘柄を読み込もうとすると、やはり紙のほうが使いやすいのです。
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