AIへの過度な期待を煽るマーケティングを疑え。AIはそもそも知的でもなければ、道徳的な主体性も持たない道具にすぎない

メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグCEOとOpenAIを率いるサム・アルトマンCEOは、すべての人(子供も含む)がAIとは"友人"や"仲間"といった関係を築くべきだという考えを積極推進している。そして、多国籍ハイテク企業は、AIが私たちの私生活や職業生活を支援し、日常業務を処理し、意思決定を導くように設計された「AIエージェント」のコンセプトを推進している。
しかし、これはまったく間違っている。
現実には、AIシステムは友人でも仲間でもエージェントでもないのだ。彼らはまぎれもなく機械である。そして、これからも機械であり続けるだろう。私たちはそのことを大前提として認識するべきであり、そうでないことを示唆する誤解を招くようなマーケティングには強く反発すべきである。
AIは技術的なツールにすぎない
そもそも、最も欺瞞的な言葉は "人工知能(AI) "である。これらのシステムは真に知的なものではなく、今日私たちが「AI」と呼んでいるものは、特定の認知機能を模倣するために設計された一連の技術的ツールにすぎない。人工知能には真の理解力はない。客観的でもないし、公正でも中立でもない。
また、AIがより賢くなることもない。AIシステムが機能するためにはデータが必要だが、そのデータにはChatGPTのようなツールが生成したデータも含まれることが多くなっている。その結果、より深い理解を得ることなく出力を繰り返すフィードバック・ループが生じている。
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