清原達郎氏が語る「四季報夏号は特別」の理由 元長者番付1位の投資家が伝授する四季報の読み方

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『会社四季報』3集夏号は6月17日発売
インフレ時代になると預金金利や賃金の上昇分だけで、物価上昇分を補えない可能性が出てくる。そのギャップを埋め、今の生活水準を守るには、「株式投資」が有効手段の1つだ。
『週刊東洋経済』6月15日号の第1特集は「株の道場 インフレ時代に勝てる株」。『会社四季報』3集夏号の業績予想を先取りしつつ、株式投資に役立つ情報を盛り込んだ。ここでは、元長者番付1位の投資家・清原達郎氏が『会社四季報』をむさぼり読む理由を書き下ろしてもらった。
週刊東洋経済 2024年6/15号(インフレ時代に勝てる株)[雑誌]
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『会社四季報』の夏号は特別です。一年に4回発売になる四季報で最も価値があり、私は発売になるとむさぼり読んでいました。

夏号の制作時点で3月期決算会社の本決算がすでに発表になっていますので、今回だと今2025年3月期の予想に加えて来26年3月期の予想が追加されるのです。

私がファンドで持っていた割安小型株はアナリストがフォローしていないので、夏号の2期目(来期)の業績予想は「通信簿」のような役割があり、いつもハラハラしながら読んでいました。

春号や秋号では四季報のコメントはさほど変わらず、新春号は中間決算や業績予想の修正が反映されることがあるので読む価値はあります。しかし、何といっても読むべきは夏号です。四季報の記者さんも夏号には相当気合が入っているはずです。新たにもう1年先を見通すわけですから、春号から夏号へとコメントも非連続的な変化になるはずです。

四季報は優良大型株も割安“ボロ”小型株も同じ半ページのスペースに掲載しています。そういう意味では私のように小型株を好む投資家には四季報は、より有益と言えるかもしれません。

便利なオンライン版

ただ、今は昭和世代である私でさえ四季報はオンライン版を活用しています。証券会社に作ってもらったスクリーニング条件で、ネットキャッシュ比率の高い順に銘柄を1社1社見ていきます。

紙の四季報に比べてオンライン版は情報量が圧倒的に多く、とても使いやすいのです。オンライン版でありがたいのは、会社のHPにワンクリックで飛んでいけることと、大量保有報告や適時開示情報がすぐに閲覧できることです。

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