「台湾人です。もうセブン行くのやめた」「日本人だがこれはない」などの声が…。セブンが「中国(台湾)」表記で炎上、一体何がマズかったか

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セブンイレブンの看板
セブン&アイホールディングスの公式SNSで台湾記述をめぐり炎上が起きている(撮影:今井康一)

「え、え、え、え、大丈夫これ」

私が情報番組に出演していたときのことだ。2021年。そのときはコロナ禍のまっただなか。社会がざわついていた。

当時は菅義偉首相で、コロナ禍をいかに収束させるかが話題で、感染の拡大をいかに防ぐかが誰もの関心・話題だった。私が出演していた情報番組も、例外なくコロナ禍の対策が話題になっていた。

その前日に首相の発言が流れた。そこで首相は、厳しい私権制限を行っている国の例として「オーストラリア、ニュージーランド、台湾の3国」と述べた。

発言の趣旨としては、あくまでコロナ対策だとはわかっている。しかし、私は日本の首相が台湾を「国」と述べたことに衝撃を受け、VTR中に「大丈夫なんですか、これは」と連呼してしまった。その後に、当時の加藤勝信官房長官は、首相の発言を事実上、修正した。

おそらく、私をふくめた国民感情は、こういうものではないだろうか。台湾は事実上、中国から独立し自由・民主主義を信じる、日本と同志の「国」である。しかし、中国の手前、正面切って「国」とはいえない、と。だからこそ、私は菅義偉元首相の発言に驚愕してしまったのだ。

セブンの台湾記述、大炎上

そこから数年。このたび、セブン-イレブンを舞台とした大炎上が起きている。

それは、セブン&アイホールディングスの公式SNSアカウントが投稿した画像が発端となった。2025年7月に投稿された「世界のセブン‐イレブンのユニフォーム」を紹介する画像で、台湾が「中国(台湾)」と表記されていたのだ。

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