インフルエンサーの絶賛投稿がヘイトを生んでいる? 「ジャングリア」をSNSで批判する人たちにインフルエンサーが伝えたい事

最近、SNSで大きな話題となっている新テーマパーク「ジャングリア沖縄」。完全オリジナルIP(知的財産)による屋外型の施設で、開園直後から多くのインフルエンサーが招待され、タイムラインには華やかでポジティブな投稿が一斉に並びました。
一方で、「実際に行ってみたら思ったほどではなかった」「広告っぽくて信じられない」といった声も多く見かけます。そうしたSNS上の指摘についても、私自身、決して否定すべきものではないと感じています。
PR施策として華やかに立ち上げた分、実体験とのギャップに驚いたという声が出てくるのは自然な流れでしょう。ただ私は、そのうえでもう少し違った角度からこの現象を捉えてみたいと思っています。
「招待される側」の心理
インフルエンサーとして招かれることは、非日常を味わう特別な体験です。多くの場合、無料で入場・滞在しており、それだけでも体験のハードルは下がりますし、感情として「楽しかった」「ありがたかった」と感じるのはとても自然なことです。
例えば、誰かにディナーをご馳走になったあとに「正直微妙だった」と公の場で発信できる人は、そう多くないのではないでしょうか。人は無意識に、「もてなされたことへの感謝」や「関係性の維持」を優先する傾向があります。
そもそも、インフルエンサーや著名人を無料で招待すること自体は、広告・PRの現場ではごく一般的に行われている手法です。新商品の発表会、試写会、ホテルの内覧会など、どの業界でも「影響力のある人にまず体験してもらう」という導線は、マーケティング上よくある構図です。
つまり、ジャングリアの投稿がポジティブに偏っていたとしても、それは誰かが操作したわけではなく、「業界の構造」と「人として自然な感情」のかけ算から生まれたものではないかと感じています。
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