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人気ストラテジストに直撃!2026年日本株のトレンド②。ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏に聞く

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東証アローズの電光掲示板
(写真:TABAKO/PIXTA)

特集「四季報「新春号」先取り」の他の記事を読む

日経平均株価は10月27日に5万円を突破した。企業業績は持ち直し、来期に向けて加速し始めている。本特集の『会社四季報』2026年新春号先取り情報を活用し、有望銘柄を見つけよう。

「先取り相場」の期待剥落なら下落も

──10月に日経平均は5万円を突破しました。高騰の要因をどうみますか。

井出真吾(いで・しんご)/ニッセイ基礎研究所 金融研究部 主席研究員 チーフ株式ストラテジスト。1993年日本生命保険入社。99年ニッセイ基礎研究所入所。2023年から現職。

市場が企業の好決算を「先取り」したと考えれば、ファンダメンタルズでもこの株高を説明できる。具体的には26年度の企業収益が「純利益ベースで2割改善」することを市場が織り込んだと理解すればよい。25年度はアメリカの関税影響もあり厳しい決算が想定されるが、そこから大幅なⅤ字回復をするというシナリオだ。

割安性を判断するPERで見ると、日経平均5万円超の水準は19倍台とやや割高にみえるかもしれない。だが、これが来期2割増益を含んだ数字だと考えれば、19倍を1.2倍で割って約15.8倍。過去の水準から大きく外れた数値ではない。

──今後の日本株の動向を予測するうえでの注目ポイントは?

注目点は3つある。まずは前述の日本企業の来期業績が本当に「2割増益」を達成できるかどうか。想定を下回る改善にとどまった場合に、株価下落が起きるリスクは想定しておくべきだろう。

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