日本株相場の急ピッチな上昇を牽引した大型株に比べ、冴えない値動きが続くのが中小型株だ。個人投資家にとっては値頃な投資先も多いが、株価が膨らむお宝株を探し出すのは容易ではない。そこで複数の中小型株式ファンドを立ち上げた“中小型株のプロ”に注目銘柄を聞いた。
グロース市場は下落傾向
日経平均株価の高騰は大型銘柄が牽引したにすぎず、中小型銘柄への広がりは見られていない。実際に東証グロース市場指数は夏場以降、下落傾向だ。背景には2018年以降、中小型株を売却してきた外国人投資家の動きがある。
ただし中小型株も今後は反発するとみている。その理由としては以下の3点が挙げられる。
1つ目は外国人投資家の売り玉の枯渇で、18年から続く売却がそろそろ止まると考えるため。2つ目は大型株と中小型株のバリュエーション(評価額)格差が過去最大規模に広がっており、その見直しが予想されること。3つ目が足元の業績面で中小型株のEPS(1株当たり利益)の伸びが大型株より高く、今後株価に反映される可能性が高いことだ。
今後は東証の市場改革や政府の財政出動が、中小型株への資金流入のトリガーとなろう。まずは外国人投資家が買い戻し、個人投資家が追随するのではないか。
ではどんな中小型株に注目しているか。運用ファンドの組み入れ銘柄を中心に5つ紹介したい。




















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