
悪夢の4月7日から一転、4月8日の日本株市場は急反発を見せた。日経平均株価は前日比1876円(6.0%)高の3万3012円と急騰。7日は同2644円(7.8%)安の3万1136円まで急落していただけに、多少は安堵した投資家もいるのではないだろうか。
1876円という日経平均の上昇幅は史上4番目の水準。急反発の背景としては、前日のアメリカ株市場の下げが限定的だったこと、為替相場での円高一服、日米関税協議への期待などがささやかれている。
こうした見直し買いが進んだ中で、実際にどのような銘柄の株価が上がったのか。東洋経済オンラインでは、昨日配信した「『トランプ関税ショック』株価騰落率ランキング」に続いて、4月8日に株価が上昇した銘柄をランキングにまとめた。
具体的には、時価総額1000億円超と1000億円以下に分け、前者を大型株、後者を中小型株として、それぞれの株価上昇率で上位150銘柄を抽出した。
中小型株は上昇率2桁が668銘柄
大型株ランキングでは、66銘柄が2桁の上昇率を記録。上昇率5%まで範囲を広げると、その数は367銘柄に上った。
こちらのランキングで1位となったのは、電線大手のフジクラ。株価上昇率は19.5%(700円高)となり、前日の下げ(下落率16.3%、699円安)を一気に取り返した格好だ。
中小型株ランキングでは、上昇率20%以上が27銘柄、同10%以上が668銘柄だった。やはり中小型株のほうが値動きが軽かった。
こちらのランキングの1位は、生損保の代理店を展開しているアドバンスクリエイト。3月27日から8営業日続落となっていたが、9営業日ぶりに反発。30%を超える急騰となった。