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新NISAでは値ガサ株の「株式分割」を先回りせよ 次はSMCかキーエンスか。それともファストリか

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あのトヨタも株式分割した。SMCやキーエンスなど残っている値ガサ株はまだまだ多い。

東京証券取引所の外観
新NISAの個別株投資で、「高配当」と並ぶテーマが「株式分割」だ(写真:creampasta / PIXTA)

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2024年1月からいよいよ「新NISA(少額投資非課税制度)」がスタートする。株や投資信託で儲かっても、1人生涯1800万円まで無税という、大盤振る舞いの新制度だ。週刊東洋経済10月21日号では『新NISA革命』を特集。新NISAの仕組み、ネット証券の選び方、6000本ある投信からプロがお薦めする7本、投信ランキングBEST200など、資産運用の現場で今何が起きているか、その最前線を追った。
週刊東洋経済 2023年10/21号(新NISA革命)[雑誌]
週刊東洋経済2023年10月21日号は「新NISA革命」を特集。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。バックナンバー常備店はこちら

株式分割をする企業が2023年から増えている。2022年は年間で99銘柄(ETF含む)だったが、今年は9月までで、実施済みと実施予定の銘柄を合計すると、117銘柄に達した。

株式分割をする銘柄が増えている背景は2点あると考えられる。

1つは、2022年10月に東京証券取引所が最低投資金額100万円以上の企業39社を名指しし、投資単位の引き下げを要請したこと。2つ目は、2024年からの新NISA(少額投資非課税制度)で、投資を始める個人投資家が増えると想定されることだ。

そもそも東証の要請は、平成バブルの1990年ごろから始まったもの。筆者が旧山一証券に入社した1993年当時、銘柄によっては株購入で数百万円が必要で、株式投資はお金持ちにしかできないと感じたものである。

株の最低投資単位は「50万円未満」に

次ページトヨタは1→5株、NTTは1→25株に分割
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