長期運用で難しいのは、実は”退屈”なこと。日々お金が出て行ってるだけで、増えている実感がないからだ。

小林亮平(こばやし・りょうへい)/資産運用YouTuber。横浜国立大学経営学部卒業後、三菱東京UFJ銀行入行。同行退社後、SNS等で資産形成の入門知識を発信。現在はYouTube「BANK ACADEMY」を運営。著書に「お金の不安がなくなる資産形成1年生」(KADOKAWA)等。(写真:小林亮平氏)
2024年1月からいよいよ「新NISA(少額投資非課税制度)」がスタートする。株や投資信託で儲かっても、1人生涯1800万円まで無税という、大盤振る舞いの新制度だ。週刊東洋経済10月21日号では『新NISA革命』を特集。新NISAの仕組み、ネット証券の選び方、6000本ある投信からプロがお薦めする7本など、資産運用の現場で今何が起きているのか。今回は資産運用YouTuberで、BANK ACADEMYを運営する小林亮平氏に話を聞いた。
━━まず新NISAを活用する場合、若手からミドル、シニアと世代別に分けると、それぞれライフイベントも違いますが、どんな運用スタイルが適していると思いますか。
全体に通じる前提になるが、基本的に投資初心者なら、インデックスファンドがいいと思う。いわゆる「全世界株」、もしくは最近人気の「米国株」の投資信託を買うこと。
新NISAの大きな特徴は非課税期間が無期限になることだが、長期で運用することによって値上がりが期待できる。商品を選ぶ場合、インデックス型の投資信託を基本の方針に据えるのがいい。20代のヤングあるいは30~40代のミドル層は、つみたて投資枠を使い、基本的に資金を売却して引き出すことなどなく、長く運用していく方たちだと思うので、インデックス投信のみでいいと考える。
分配金を受け取りたい気持ちもわかる
一方、シニア層に関しては、私の元にもよく質問をいただくが、年金代わりに分配金を受け取りたいという方も結構いらっしゃる。そういう方は成長投資枠の方で、例えば、人気のある米国株やETF(上場投資信託)などとを選ぶのもいいかなと思う。
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