ドナルド・トランプが表面的には魅力的で人たらしなのは、彼がサイコパスだからかもしれない

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ドナルド・トランプの顔
ドナルド・トランプはお世辞を言うといった人心掌握のコツを心得ているようです(写真:Chip Somodevilla/Getty Images)
20人に1人の割合で存在すると言われるサイコパス。彼らはあなたを破滅に追いやり、職場を生き地獄に変える。サイコパスはこの世界をどのように見ており、あなたを含めた他人についてどのように考えているのだろうか? 今回、職場や仕事で関わるサイコパスを見抜き、管理し、排除するためのガイド『サイコパスから見た世界:「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする』より、一部抜粋・編集の上、お届けする。

サイコパスに特徴的な「表面的な魅力」

サイコパスから見た世界: 「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする
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サイコパシー研究の先駆者であったハーヴェイ・クレックレーは、サイコパスの第一の特徴を「表面的な魅力」であると特定し、これは現在利用されている診断用チェックリストにかならず含まれている。

サイコパスはとんでもなく魅力的になりうるのだ。相手が本能的にサイコパスのことを怪しいと思ったとしても、彼らは存分に魅力を発揮して疑念を封じ込め、腹を探ってこないように仕向ける。

サイコパスにとって魅力とは相手を騙すための煙幕だ。魅力という煙幕を張って相手の反応を遅らせたり、弱めたりするのだ。

イギリスの著名な歴史家であり国際問題の専門家でもあったアーノルド・トインビーは、1936年、アドルフ・ヒトラーと会い、非常に好感をもった。そして英国首相に宛てた極秘メモで「ヨーロッパの平和と英国との緊密な友好関係を望む(彼の)誠実さを確信した」と報告した。

同年、元首相のロイド・ジョージはヒトラーと私的に面会し、数時間も話しつづけた。その後、彼もヒトラーを賞賛し、「ヒトラーはもっとも偉大な男に数えられる……生まれながらのリーダーだ。目標に向かって邁進する勇猛果敢な不屈の意志の持ち主であり、人を惹きつけるダイナミックさがある」と述べた。

同様に、当時の首相ネヴィル・チェンバレンは第二次世界大戦勃発の1年ほど前、一対一の会談を終えると、「自分が言った言葉は裏切らない男だ」とヒトラーを評した。

ヒトラーはチェンバレンに、ドイツはイギリスと二度と戦争を起こさないと約束したのだが、その後、ポーランドに侵攻した。

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