サイコパスによって職場を「生き地獄」にされないために、私たちにできることとは何か?

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オフィスの廊下でうなだれる男性社員
強迫やお世辞に動じない個人からなる、メンバー全員がルールを厳守する組織では、サイコパスの悪巧みが通用しなくなります(写真:Mills/PIXTA)
20人に1人の割合で存在すると言われるサイコパス。彼らはあなたを破滅に追いやり、職場を生き地獄に変える。サイコパスはこの世界をどのように見ており、あなたを含めた他人についてどのように考えているのだろうか? 今回、職場や仕事で関わるサイコパスを見抜き、管理し、排除するためのガイド『サイコパスから見た世界:「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする』より、一部抜粋・編集の上、お届けする。

 

組織における公平性を確保する

サイコパスから見た世界: 「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする
『サイコパスから見た世界』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

私たちが目的をもって集団を形成するとき、スポーツチームであれ慈善団体であれ企業であれ、個人のニーズを組織の目標に組み込んでいる。

組織の目標が個人の利益と相容れない場合は、組織の目標を優先するか、組織を去るかを選ぶ。

サイコパスはそれとは正反対のことを望む。自分がスターになりたがるのだ。重要なのは自分だけ。サイコパスを相手にしていると、この点に最初に気づくことが多い。

サイコパスが会議に遅刻してくるのは、自分が登場するのを全員に待たせるためだ。会社の方針として出張はエコノミークラスと決まっているのに、彼らはファーストクラスがいいと言い張る。オフィスは角部屋がいい、駐車場は近いところがいいと言って譲らない。

自分はヒツジたちより有能なのだから、それを明確に認識させたいのだ。つまり管理職がこんなふるまいをしないのであれば、それは良い兆候だ。

私たちは集団を形成するとき、公平性を確保するための方針やルールをつくる。「共有資源(コモンズ)」を維持しようとするのだ――そもそも、それを提供するために組織はつくられているのだから。

雇用や採用に関する方針を定め、組織の目標を達成するためのルールを定めるのだ。

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