
組織における公平性を確保する
私たちが目的をもって集団を形成するとき、スポーツチームであれ慈善団体であれ企業であれ、個人のニーズを組織の目標に組み込んでいる。
組織の目標が個人の利益と相容れない場合は、組織の目標を優先するか、組織を去るかを選ぶ。
サイコパスはそれとは正反対のことを望む。自分がスターになりたがるのだ。重要なのは自分だけ。サイコパスを相手にしていると、この点に最初に気づくことが多い。
サイコパスが会議に遅刻してくるのは、自分が登場するのを全員に待たせるためだ。会社の方針として出張はエコノミークラスと決まっているのに、彼らはファーストクラスがいいと言い張る。オフィスは角部屋がいい、駐車場は近いところがいいと言って譲らない。
自分はヒツジたちより有能なのだから、それを明確に認識させたいのだ。つまり管理職がこんなふるまいをしないのであれば、それは良い兆候だ。
私たちは集団を形成するとき、公平性を確保するための方針やルールをつくる。「共有資源(コモンズ)」を維持しようとするのだ――そもそも、それを提供するために組織はつくられているのだから。
雇用や採用に関する方針を定め、組織の目標を達成するためのルールを定めるのだ。
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