連続殺人犯は「しくじったサイコパス」
サイコパスのことを考えると、悪名高い人物が頭に浮かぶ。たとえば、テッド・バンディのような連続殺人犯だ。
バンディはサイコパスの典型的な特性である表面的な魅力を利用し、犠牲者たちを誘惑した。
だが、サイコパスを調べている専門家たちに話を聞くと、みな同じことを指摘する。刑務所行きとなったサイコパスはしくじった人々だという。
たとえば自分の精神病質の特性を隠すのがうまくない、憤激を抑えられないサイコパスもいる。
だが、巧みに溶け込むことのできるサイコパスは大勢いる。うまくやってのけたサイコパスは、役員室に収まっている。法案に署名している。ヘッジファンドを管理している。
精神病質の専門家ロバート・ヘアの言葉を借りれば、彼らは「スーツを着たヘビ」だ。
こうしたヘビたちが権力のある地位にスルスルと滑り込もうとするときに、ダークトライアド(マキャヴェリズムとナルシシズムと精神病質[サイコパシー]の組み合わせ)が役に立つ場合がある。



















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