サイコパスによって職場を「生き地獄」にされないために、私たちにできることとは何か?

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CEOがつねに社の収益よりも従業員の幸福を優先し、従業員にもそれがわかっており、自分が正直に行動し、ほかの人も同じように行動することを期待すれば、従業員・サプライヤー・顧客も彼の使命に忠実に従ってくれる。

こうした環境が整えば、サイコパスにとっては不利になる。正直な人を操作する方便はないからだ。

社の利益を第一に考える高潔な人は、かならずあなたの履歴書をチェックする。有能かつ適任である同僚がサイコパスに破滅させられることは許さない。彼らはまた「倫理違反を報告するな」という説得に耳を傾けることもない。

対処法のカギは「つねに誠実に行動せよ」

誠実に行動するとは、どれほど犠牲を払うことになろうと、つねに正直に規律を守るということだ。利益が大幅に減少するからといって、決断に迷うことがあってはならない。

人間は「やられたらやり返す」という「しっぺ返し戦略」をとるが、この戦略では、不誠実な真似をされれば報復するし、誠実さを示されれば寛大に接しなければならない。

ここに、もっとも伝えたいサイコパスへの対処法のカギがある。

「つねに誠実に行動せよ」だ。サイコパスに対処する際に、誠実でいるのをあきらめてはならない。そして、サイコパスに対処する際に誠実さをかなぐり捨てるような組織で働きつづけてはならない。

(翻訳:栗木さつき)

デイヴィッド・ギレスピー 元弁護士、作家

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David Gillespie

企業の顧問弁護士の経験があり、ソフトウェア会社の共同創業者として、またテクノロジー投資家として成功をおさめ、作家としても活躍。ソフトウェア会社の共同創業者として、またテクノロジー投資家として成功をおさめ、作家としても活躍。著書に『有毒な人との接し方(Taming Toxic People)』、『ブレイン・リセット(Brain Reset)』、『ティーンの脳(Teen Brain)』、『甘い毒(Sweet Poison)』シリーズなど多数。妻と6 人の子どもとオーストラリアのブリスベンに暮らす。

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