CEOがつねに社の収益よりも従業員の幸福を優先し、従業員にもそれがわかっており、自分が正直に行動し、ほかの人も同じように行動することを期待すれば、従業員・サプライヤー・顧客も彼の使命に忠実に従ってくれる。
こうした環境が整えば、サイコパスにとっては不利になる。正直な人を操作する方便はないからだ。
社の利益を第一に考える高潔な人は、かならずあなたの履歴書をチェックする。有能かつ適任である同僚がサイコパスに破滅させられることは許さない。彼らはまた「倫理違反を報告するな」という説得に耳を傾けることもない。
対処法のカギは「つねに誠実に行動せよ」
誠実に行動するとは、どれほど犠牲を払うことになろうと、つねに正直に規律を守るということだ。利益が大幅に減少するからといって、決断に迷うことがあってはならない。
人間は「やられたらやり返す」という「しっぺ返し戦略」をとるが、この戦略では、不誠実な真似をされれば報復するし、誠実さを示されれば寛大に接しなければならない。
ここに、もっとも伝えたいサイコパスへの対処法のカギがある。
「つねに誠実に行動せよ」だ。サイコパスに対処する際に、誠実でいるのをあきらめてはならない。そして、サイコパスに対処する際に誠実さをかなぐり捨てるような組織で働きつづけてはならない。
(翻訳:栗木さつき)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら