「マイクロマネジメント」が大好きで、自分のミスを認められないサイコパスの、唖然としてしまうような行動とは?

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オフィスで説教する上司
サイコパスは自らを全知の羊飼いのように考えており、自分以外の人間はみな、絶対的に服従する忠実なヒツジであるべきだと考えています(写真:metamorworks/PIXTA)
20人に1人の割合で存在すると言われるサイコパス。彼らはあなたを破滅に追いやり、職場を生き地獄に変える。サイコパスはこの世界をどのように見ており、あなたを含めた他人についてどのように考えているのだろうか? 今回、職場や仕事で関わるサイコパスを見抜き、管理し、排除するためのガイド『サイコパスから見た世界:「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする』より、一部抜粋・編集の上、お届けする。

他人はみな自分に服従すべきヒツジ

サイコパスから見た世界: 「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする
『サイコパスから見た世界』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

サイコパスにしてみれば、自分以外の人間は全員、絶対的に服従する忠実なヒツジであるべきだ。

サイコパスは全知の羊飼いであり、意思決定ができる唯一の存在だ。したがってヒツジの意見など必要としていないし、求めてもいない。ヒツジはただ命じられたことだけしていればいい。

とはいえ、ヒツジが言うことをきくとはかぎらないので、アメとムチを使いわけて従わせる。その結果、数頭のヒツジは姿を消すかもしれないが、確実に追従させるためなのだから、その程度の損失は仕方がない。

アングリア・ラスキン大学のクライヴ・ボディ准教授が調査をおこなったイギリスの慈善団体のCEOは、議論など完全な時間のムダだと考えていた。

彼はいつも会議の前に「ディスカッション・プリント」なるものを用意していた。会議が始まると参加者たちは、きみたちはこのプリントを読んだかね、内容に同意するかねと、CEOから尋ねられる。参加者たちが同意すると、会議はいっさい議論をかわすことなく進行する。

異論を唱える管理職がいても、もう決まったことだと言われ、やはり議論はおこなわれない。

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