形成されつつあるハリケーンの目に核爆弾を落とせば破壊できるのではと考えたのだ。こう考えたのは、トランプが初めてではなかった。
1940年代から同様のアイデアはあったが、うまくいくかどうかわからないうえ、核兵器禁止条約に違反し、世界中に放射線が拡散される可能性が高いため、何度も却下されていたのである。
それでもトランプは任期中、複数回にわたって気象専門家との会合の場で、これを「自分のアイデア」として挙げるのをやめなかった。
細部にまで口を出さずにはいられない
マイクロマネジメントは昔からトランプが一貫して続けてきたことだった。トランプが所有する建設会社の役員ブランシュ・スプレイグはガーディアン紙の取材に応じ、こう述べている。
トランプからは真夜中に電話がよくかかってきて、ニューヨーク市のトランプ・プラザの正面の道に空(から)の炭酸飲料のボトルが転がっていると言われた、と。すると彼女はすぐさまそのゴミが撤去されるよう手配しなければならなかった。
スプレイグによると、トランプは会社が建設するすべての建物の細部にまで口を出してきたそうだ。カーテンの色からトイレの座面の大きさまで、トランプにとってどうでもいい事柄はなく、なにもかも自分で決めた。
スプレイグはこれを長所だと見なしていたが、おそろしく効率の悪いマイクロマネジメントの典型と見なすのがふつうだろう。
大勢のコメンテーターが、その他数えきれないほどの例から見るにトランプは病的なまでに自己中心的だと述べてきたが、科学的に見れば、それは正しい解釈ではない。
トランプがハリケーン・ドリアンに執着したのは、自分が正しいことを証明したかったからではない。ミスを犯したことを認められなかったからだ。
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