「タワマンは終わった」との声も…千代田区"マンション転売規制"でバブル崩壊? 元フジアナで不動産投資家の西岡孝洋氏が指摘する「本当のリスク」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
タワマン
東京都千代田区が2025年7月に要請を出した、いわゆる「マンション転売規制」によって、今後、不動産市場にはどのような影響が出るのでしょうか(写真:今井康一撮影)

東京都内のマンション価格の高騰が止まらない。とりわけタワーマンション、いわゆるタワマンの値上がりは凄まじい。

かつてあるタレントは「俺か、俺以外か」と言ったが、東京の住宅市場はいま「タワマンか、タワマン以外か」と言い換えても大げさではないのかもしれないほど、タワマンは特別な存在となった。この現象ははたしてバブルなのか。

2025年7月に東京都千代田区が打ち出した“異例の要請”を起点に、ひとりのタワマン愛好家として、そして投機ではなく「住む」ことを目的に市場と向き合ってきた一生活者として、リスク回避と次の一手を考えたい。

フジテレビアナ時代から「タワマン」を愛した

まず自己紹介をしておきたい。筆者は元フジテレビのアナウンサーで、27年間スポーツ実況を担当してきた。

オリンピックやサッカーW杯など、現地から言葉を届ける仕事に没頭する一方で、海外出張の多い生活だったため、当時から投資に興味があったものの、株式のような日々の観察と機動力が求められるものは難しかった。

西岡孝洋
2018年、実況を担当したFIFAワールドカップ・ロシア大会時の筆者(筆者提供)

そこで私が選んだのが、「住みながら投資」だ。よい借金とされる低金利の住宅ローンを活用し、住みたいマンションを買う。値上がりすれば売却して含み益を現実化し、住み替える。

もし値下がりすれば、住み続けて回復を待てばよい。売却価格が購入価格を上回ることで得た譲渡益を利用し、いわばわらしべ長者のように、少しずつ住むマンションをグレードアップさせた。

2025年3月、フジテレビを辞めて新しい挑戦に踏み出す決断ができたのも、住みながら投資のおかげで少しだけ安心して先に進める資産状況にあると思えたからだ。

次ページ17年間、タワマンで暮らしている
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事