「50階以上・1000世帯以上のタワマンだが”ペット同伴可”エレベーターは1台」豊洲のタワマン住人に聞いた”タワマン暮らし”の実際
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豊洲周辺では東日本大震災時も液状化現象は発生しなかった(写真:筆者撮影)
富の象徴とも言えるタワマン。不動産価格が高騰する中でもその数は増え続け、都心部だけでなく郊外・地方でも建設が相次いでいる。
しかし、タワマンが本格的に立ち始めてからまだ30年程度と日が浅いことから、「長く住んだ人の感想」はまだ聞くことが少ない。
本連載では、比較的築年数を重ねている“タワマン第一世代”を訪れ、現在の課題に迫る。そして、多くの問題が将来的に抱えるであろうリスクを明らかにしていく。
初回となる今回は、タワマンの街としても有名な「豊洲」を取り上げる
(本記事は後編です。前編:『「賃料は30万円台、売ったら2億円以上」だが…豊洲のタワマン”買って20年弱”の正直な感想とは?住人に聞いた』)
3.11、そのとき豊洲は
日本人の生活は災害と隣り合わせと言っても過言ではない。
特に人々の脳裏に焼き付いているのは、2011年3月11日の東日本大震災である。
東日本大震災の発生後、超高層のタワーマンション、いわゆるタワマンがある地域は災害への脆弱性を強く指摘された。
今回取材に協力してくれた不動産業界勤務の男性(44)が住む豊洲地域もその一つである。東日本大震災後、男性の住むタワマンも停電によってエレベーターが停止。
エントランス部分に300人ほど人があふれる状態だった。男性も仕事から帰宅後、エレベーターが止まっていたため自室まで40階超を自力で駆け上がった。

(筆者撮影)
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