「50階以上・1000世帯以上のタワマンだが”ペット同伴可”エレベーターは1台」豊洲のタワマン住人に聞いた”タワマン暮らし”の実際
タワマンにいつまで住むかどうかは、各住民の家族構成次第になりそうだ。男性の家庭は今面積が60㎡で、もともと3LDKの予定だったものを2LDKに変更した。
「2年前に再婚したのですが、今妻のお腹の中には赤ちゃんもいます。そうなると2LDKをリフォームするなり、同じマンション内で住み替えたり、あるいはほかの場所に移ったりすることもあると思います。今後はまだわかりませんが、仮に家族がおらず自分だけならこのまま住み続けるのではと思います」(男性)
将来もこのタワマンに住み続けるのだろうか。男性はこう話す。「私も先日(東京五輪選手村跡地にできて話題となった)晴海フラッグの入居希望抽選に行きましたが、すぐに完売で価格も1.5倍以上になりそうです。このタワマンもおそらく入居時の価格よりも遙かに高い値がついています。今のマンションは売ってしまう可能性もあります」。
タワマンは「建て替え」できるのか
今日、タワマンの老朽化が大きく取り上げられるようになったが、タワマンの場合、日本国内ではこれまでに建て替えられた事例は確認されていない。そのため、建て替えに苦労するのは間違いない。
男性は「タワマンは造るのはともかく、壊すには相当の費用が必要。丸ビルの裏にある東京海上ビルも築40年ほどでしたが、1年間かけて壊されることになりました。今後は間違いなく建て替え事例が出てくるだけに、今後どうなるか注視したい」と語る。
今後日本では、築20年超のタワマンが続々と出現する。タワマンでの生活をどのように受け止めるかは、どのような条件を重視して住まいを探し求めるか次第で変わっていく。
タワマンを購入するか、長く住み続けるかどうかは結局、各人がメリットやリスクを考慮しながら購入の是非を判断するしかないのだろう。

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